*青緑に夏と秋の花の単の着物 黄色に百合の帯
今日の暑さにはまいってしまって、水浴びのあとにはお昼寝をして、 ようやく翳った日の光と夜に向けて、柔らかい着物をだした。 風がぬける銘仙もいいが、すこし暑さが和らいで、でもしっとりと熱気をはらむ空気にはこんな着物がきたくなる。 小さな路地ははやくも夜の気配で、百合の花とそれを映したかのような右袖と帯だけがぼんやりと明るい。