「なべさん」のこと
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「なべさん」との出会いはちょうど4年前。

大森駅山王北口の階段で、うすっぺらの着物をまとって仮面をかぶり、おもちゃの三味線をかき鳴らすという異様な音楽を演っていたぼくに、ただひとり声を掛けた人がいた。
「きみ、何しとるんや?」 その屈託のない笑顔を今も忘れない。

「なべさん」、と名乗るそのおじさんは、ぼくに粘土をこねて作ったオカリナを与えた。
「このオカリナの音色を、世界中の人間に聴かせたいんや」


 「なべさん」のオカリナ
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「なべさん」の作るオカリナには、土の匂いがある。
掌に収まるその愛らしい重さに、素焼きの陶のざらすべりとした手触りに、そして、息が、風が吹き抜けてゆくときに感じられる、そのかすれた響きに、、それら全ての中に”土臭さ”が充満している。






 世界を旅する全てのひとたちへ
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お願いがあります。
カメラよりも会話帳よりもシュラフよりも、何にも替えて「なべさん」のオカリナをお持ちください。首から下げてどこまでも、気の赴くままににお出かけください。笑顔は国境を越え、音楽は言葉を超えます。
オカリナの音色は優しさと強さ。その音色に導かれて、小さな子どもからおじいさんやおばあさんまで、たくさんの友人たちがあなたのもとに集まることでしょう。子どもたちにはぜひ、オカリナの吹き方を教えてあげてください。そしてどうしてもと欲しがる子がいましたら、迷わずあげてください。あなたが蒔いた種が、やがて花を咲かせ実を結びます。

「なべさん」はいつでも、そんなあなたがやってくるのをを心待ちにしています。

↑ クレタ島山間の村、ゾニアナの少年たちと。
 左からマヌーサ、ヨーリヒ、ターソス、そしてひげ

→ 村を見下ろす丘の上でのオカリナ教室。
 「ドレミファ…」は世界共通の言語です。

                      <ギリシャ>




子どもたちはみんなオカリナが大好き。

               <アフリカ(いっきょう撮影)>




10月6日(日)は「なべさん」が虹色館に遊びにきます。
当日午前11時からはオカリナライブも予定しています。

なお、虹色館期間中は「なべさん」のオカリナ販売もいたします。
数に限りがございますので事前にお問い合わせください。
TEL&FAX 03(5814)5394 (虹色資料館)




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pooh79@livedoor.com

2002年10月3日
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